椎名林檎の「本能」ガラス割りのナース 歌舞伎町の女王
椎名林檎にはずいぶんのめり込んだものである。
アルバム『無罪モラトリアム』と『勝訴ストリッブ』が、ぼくが好きな椎名林檎である。
つまり、大きなホクロがあった時代である。ホクロは取らない方がよかったと個人的には思うのである。
「歌舞伎町の女王」での歌詞は想像だそうだが、まるで本当の出来事のようなリアルタイムさを感じる。ぼくは歌舞伎町に歩いても行ける新宿区中落合に住んでいたことがある。
歌舞伎町で本当に危ない通りを深夜徘徊していた。ヤクザの大名行列とか、立ちんぼの売春婦とか。深夜より危ないのは早朝である。カラスとホームレスのゴミ箱あさりの争いとか。酔っ払いの死体とか。
なんといっても、ナースでガラス割りの「本能」があまりにも素晴らしい。椎名林檎の最高傑作と言っていいのではないか。
歌舞伎町のカラオケで「本能」よく歌ったなぁ。あの頃の仲間は元気かなぁ。生きていればいいんだが。
椎名林檎本人がこのブログを読む可能性は限りなく無いが、昔はよかったとしか言いようがない。
2020年東京オリンピックの開会式の委員だかに椎名林檎が選ばれている。がんばって妖しい歌舞伎町オリンピックのようなものに変えてしまってもらいたい。
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カルメン・マキ&OZ「私は風」日本初のロックの女王
カルメン・マキ&OZの「私は風」は約12分に及ぶ大作であり、日本のロック黎明期に現れた史上初のロックの女王がカルメン・マキである。
カルメン・マキにロックバンドOZ(オズ)が付くと最強の日本のハードロックバンドになる訳である。
ジャニス・ジョップリンのLPを聴いてロックに目覚めた彼女は、デビュー曲「時には母のない子のように」で第20回NHK紅白歌合戦に出場している。当時17歳の彼女のその時の衣装がジーンズ姿で史上初のジーパン紅白歌手となった。
彼女は寺山修司主宰の劇団「天井桟敷」に入っていて「書を捨てよ町に出よう」が初舞台である。「時には母のない子のように」の作詞も寺山修司である。
歌謡曲時代にずいぶん沢山の歌を残している。「山羊にひかれて」「私が死んでも」「戦争は知らない」「坊や大きくならないで」などの名曲がある。
カルメン・マキ&OZは、日本最初期のハードロック・バンドである。「私は風」はディープ・パープルやユーライア・ヒープに負けていない名曲だ。
1951年生まれのカルメン・マキは現在、67歳ということになる。神奈川県鎌倉市でアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた。
あまりにも素晴らしいカルメン・マキ&OZであるが、ファーストアルバムの『カルメン・マキ&OZ』(1975年)は10万枚という当時としては破格なセールスを記録している。
本当に凄いハードロックの女王のカルメン・マキである。
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カルメン・マキ&OZ 1977/07/24 Ganne Moon Beach, Miya-jima island, Hiroshima, Japan
X JAPANの新作アルバムはいつ出るのか?
X JAPANの新作アルバムは一体いつ出るんでしょうか?
YOSHIKIによると、もうすでに出来上がっているという、X JAPANの新作アルバムです。
CDで聴く時代は終り、Spotify(スポティファイ)などのストリーミングで聴くことが多くなった今日この頃です。
曲のダウンロードすらしなくなって、定額制で月にいくらか払って好きな音楽を聴き放題というのが当たり前になった現在、CDを出しても売れないので出す意味がないという所でしょうか?
X JAPANのボーカルToshiのソロ活動のカバー曲のアルバムCD『IM A SINGER』がわりと売れているようで何よりです。そのせいで、X JAPANのアルバムの発売日が遅れているということも真実です。
例えばCDならば、新星堂というチェーン店がありますが、かなりの赤字のようで各店舗がどんどん潰れている状況です。
TSUTAYAやオークスGEOなどの、レンタルDVDを中心とする店も厳しい状況のようです。
Amazonで何でも買うという人が増えています。街の本屋さんが消えて行ったのは、Amazonの台頭のせいもあります。
その前に、本が紙で出来た本である必要が、スマホやタブレット、パソコンの普及によりウェブ上で見ればいいので、無くなったという時代の変化ですね。
そんな訳で、X JAPANの新曲「JADE」と「Born to be free」を聴いています。
YOSHIKIさん、早くX JAPANの新作アルバムを出して下さいね。
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X JAPAN - JADE (Official Promotional Video)
ローリング・ストーンズ『ブラック・アンド・ブルー』ミックの唇
ローリング・ストーンズのアルバム『ブラック・アンド・ブルー』(1976年)が好きでよく聴いている。
ミック・テイラーが脱退し、ロン・ウッドが参加しての初めてのアルバムになる。
全体的に黒っぽい作品である。ブラック・ミュージックの影響がより濃く出ているアルバムだ。
元々、ロックンロールは黒人のブルースの発展形として生まれた経緯がある。
黒人のチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」のリフがロックンロールのビッグバンと言える。
また、黒人ブルースの大御所、マディ・ウォーターズの「ローリング・ストーン」という曲から、ザ・ローリング・ストーンズというバンド名が付けられた。
それから、ジャマイカのレゲエの神様、ボブ・マーリーの影響力はとても大きく、ロックにレゲエのリズムを取り入れた曲はずいぶんと多くある。
ジャケット写真のミック・ジャガーの唇が印象的である。ミックの分厚い唇と舌がローリング・ストーンズのベロマークの元になっている。
全体を通して聴くと素晴らしい作品のアルバム『ブラック・アンド・ブルー』である。
The Rolling Stones Memory Motel live
ジョー・ストラマーの名言「月に向かって」ザ・クラッシュ
The Clash(ザ・クラッシュ)はロンドン・パンクの中でも特に日本で大人気でした。
レゲエをいち早く取り入れたサウンドは独特のものがありました。
ギター&ボーカルのジョー・ストラマー、ギター&ボーカルのミック・ジョーンズ、ベース&ボーカルのポール・シムノン、ドラムのトッパー・ヒードンの黄金期のメンバーが黒いハットかぶって口にバンダナ巻いて昔のギャングみたいでカッコいいですね。
リードボーカルを取れるメンバーが3人いたので、パンクのビートルズのようです。
アルバム『ロンドン・コーリング』は2枚組です。アナログLPで発売された当時は、値段を安く出してくれました。レコード会社とはかなり揉めたそうです。ジャケット写真に写っているのはベースのポール・シムノンです。思いっきりベース・ギターを床に叩きつけています。
次のアルバムは3枚組の『サンディニスタ!』で、やはり自分たちの利益よりファンの為にと安い値段で出してくれました。この作品はダブを取り入れたりかなりアバンギャルドなアート作品になっています。
「月に向かって手を伸ばせ、たとえ手が届かなくても」
ジョー・ストラマーの言葉「月に向かって手を伸ばせ、たとえ手が届かなくても」は名言ですね。可能性が少なくても挑戦することに意味があるということですね。
12月22日はジョー・ストラマーの命日です。クリスマスの目前の死でした。街のイルミネーションと紅いポインセチアを見ると、ジョー・ストラマーとザ・クラッシュを思い出します。
The Clash - London Calling (Official Video)
Clash - The Magnificent Seven (HD music video 1981)
エマーソン・レイク&パーマー『タルカス』の怪物
エマーソン・レイク&パーマー(ELP)のアルバム『タルカス』のジャケットデザインは、アルマジロ戦車という感じの怪物のイラストです。
あまり上手くはない絵で描かれていますけど、インパクトは大きいですね。
音楽の方は、キーボードのキース・エマーソンとベース&ボーカルのグレッグ・レイク、ドラムのカール・パーマーの3人の演奏がぶつかり合うかのような素晴らしいものです。
いわゆる、プログレッシブ・ロック四天王は、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエス、エマーソン・レイク&パーマーとなります。日本でのみ通じる言葉かもしれません。プログレ四天王という言葉は。
その4大バンドに、ジェネシスを加えると、プログレ5大バンドになります。
プログレッシブ・ロック初心者の場合は、この5つのバンドをチェックすれば大丈夫です。
ジェネシスは前期の、ピーター・ガブリエル期のみがプログレで、ドラムのフィル・コリンズがリードボーカルになった時期は、けっこう産業ロック的なつまらないポップになっています。売れましたけどね。
『タルカス』はプログレッシブ・ロック組曲の最初期の作品だと思います。
キース・エマーソンとグレッグ・レイクは亡くなってしまって残念です。エマーソンの場合は自殺でした。あのアクロバットなキーボード・プレイが見れなくなって残念に思います。
何しろキーボードが空中に浮かび上がって前向きに回転しながら弾くというサーカスのようなキーボード・プレイヤーです。横に回転でなく前に回転ですよ。グルグルとね。
更にキーボードに剣やナイフを突き刺したり、まるでキーボードのジミ・ヘンドリックスと言える活躍のキース・エマーソンでした。
「ELP」のキース・エマーソン、グレッグ・レイク、カール・パーマーに、ギターのジミ・ヘンドリックスが加入して、「HELP」というスーパーバンドの構想がありましたが幻に終りましたね。見たかったですねぇ。
Tarkus - Emerson, Lake & Palmer [1971] (HD)
emerson, lake and palmer pictures at an exhibition full video
Emerson, Lake & Palmer - Full Concert - Live in Zurich 1970 - Remastered (Belgium Pop Shop)
リンキン・パーク『メテオラ』ヒップホップとラウドロックの幸福な融合
リンキン・パークのセカンドアルバム『メテオラ』を改めて聴いてみる。
この頃が一番勢いがあって希望に満ちていたのではないか。2003年に発表されたアルバムである。セールスは今までに1000万枚を記録している。
チェスターを失った今、聴いてみるとやはり素晴らしい。
リンキン・パークは日系三世のマイク・シノダとタトゥーだらけのチェスター・ベニントンの二人の対照的なボーカルがいてこそのバンドであった。
ヒップホップのラップとスクラッチ・ノイズを導入したラウドであるがコマーシャルな作りが魅力的だった。
ヒップホップのスプレーでのグラフィック、いわゆる街の壁などへの落書きアートである、がジャケットデザインに描かれている。防塵マスクをしてスプレーしている人物の写真である。
ヒップホップは更にヒップホップ・ダンスも文化として無くてはならないものである。
低所得層の黒人の文化がヒップホップであるが、白人と日系三世、そしてコリア系のメンバーのいるリンキン・パークは、不思議なヒップホップとラウド・ロックの融合に成功していて、巨大なセールスを記録した。
まだ、CDが売れた時代の幸福なアーティストたちであった。もちろん、ライブも素晴らしいパフォーマンスで、特に今は亡きチェスターの激しいシャウトのボーカルが驚異的な肺活量で、コンサート会場の空気を響かせた。
素晴らしい時代の素晴らしいバンド、それがリンキン・パークのサウンドである。ああ、あの頃にはもう戻れない。
これから、リンキン・パークはどうするのか、リーダーのマイク・シノダの動向が気になる今日この頃である。
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Numb (Official Video) - Linkin Park
Linkin Park - Somewhere I Belong
Lying From You - Linkin Park (Meteora)