ジョン・レノン射殺事件と「ライ麦畑でつかまえて」
1980年12月8日、ニューヨークの高級住宅ダコタアパート前で、ジョン・レノンはマーク・チャップマンという男に拳銃リボルバーで撃たれて死んだ。38スペシャルという殺傷能力の強い弾丸がジョン・レノンの肩に4発ほど撃ち込まれての出血多量による死であった。
ダコタアパートはジョン・レノンとオノ・ヨーコ、そして息子のショーン・レノンが暮らしていた場所であった。ジョンはヨーコとショーンの目の前で撃たれて死んだ。
マーク・チャップマンはジョン・レノンを射殺する前に、J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んでいた。レノン射殺後にも暫く現場を動かずに「ライ麦畑でつかまえて」を読み続けていたのである。
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は近年、村上春樹さんが新しく訳し直した新盤「キャッチャー・イン・ザ・ライ」として出ている。
「ライ麦畑でつかまえて」は世界中の不良少年のバイブルとしてあまりにも有名である。
日本人ではブランキー・ジェット・シティでデビューしたベンジーこと浅井健一が「ライ麦畑でつかまえて」をバイブルとしていた。浅井健一のバンド、シャーベッツには「38スペシャル」という強烈な疑問を延々と問い続ける凄まじいナンバーがある。ズバリ「ジョン・レノン」という曲と「サリンジャー」という曲もブランキー・ジェット・シティの中にある。
マーク・チャップマンの奥さんがハワイの日系人のヒロコ・チャップマンである事はあまり知られていないかもしれない。
「ライ麦畑でつかまえて」はいろいろな人々の人生を狂わせていった恐るべき読み物なのである。
キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)
- 作者: J.D.サリンジャー,J.D. Salinger,村上春樹
- 出版社/メーカー: 白水社
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ライ麦畑でつかまえて―The catcher in the rye (講談社英語文庫) (Kodansha English library)
- 作者: J.D.サリンジャー,J.D. Salinger
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- 作者: J.D. Salinger
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ブランキージェットシティの「サリンジャー」あまりにも美しいロックンロールである。これがラストライブの模様。人気絶頂の時に彼らは解散した。ずばり、J.D.サリンジャーの事を歌っている。