Slayer『Reign in Blood』
スレイヤー『レイン・イン・ブラッド』(1986)
スラッシュ・メタル四天王の一つ。その中でも最も早いスレイヤーのサードアルバムにして最高傑作である。
全10曲ながらもアルバム・トータル時間わずか29分という短さ。しかし最速の曲が、BPM240に達している。ものすごい速さである。X JAPANの「サイレント・ジェラシー」のBPMが183といえば、その速さがいかに速いかわかっていただけるだろうか。(X最速の「Stab Me in the Back」でBPM200)
歌詞がヤバイ。ジャケット・デザインがヤバイ。メンバーがヤバイ。すべてにヤバイ。ヤバさMAXのアルバムである。それがスレイヤーなのである。
BPM (Beats Per Minute) = 楽曲の速さを表す指標。テンポ。1分間に感じるビート数。BPM200だと一分間に200回叩いていることになる。
David Bowie『Scary Monsters』
デヴィッド・ボウイ『スケアリー・モンスターズ』(1980)
キング・クリムゾンのロバート・フリップのギターが前面にフューチャーされた「イッツ・ノー・ゲーム(パート1)」では、日本人女性ミチ・ヒロタのボイスが強烈に耳に直接突き刺さる。それは警告に聞こえる。
1980年イギリス、時代はニューウェーヴである。ボウイはデュラン・デュランやジャパン、カルチャー・クラブ、スパンダー・バレエなど多くのバンドに影響を与えている。
このアルバムは全英1位を取り、前作の「ベルリン三部作」を上まわるセールスである。意外と過小評価されているアルバムだが素晴らしい内容だ。この後に大ヒットした「レッツ・ダンス」が来るのである。「アッシュ・トゥ・アッシュズ」「ファッション」など名曲も多い。
嵐の前の静寂を切り裂く怪物、それが「スケアリー・モンスターズ」でなのである。
Bob Dylan『Desire』
ボブ・ディラン『欲望』(1976)
今やノーベル文学賞受賞者ボブ・ディラン大先生である。いやその前からすごく偉い人ではあったんですが。
このアルバムの一曲目の「ハリケーン」は、黒人ボクサー、ルービン・ハリケーン・カーターの免罪事件を扱っているプロテスト・ソングであるが、ディランの曲の中で音楽的に最も優れた作品に仕上がっている。饒舌に語るように歌うディランは最高である。
スカーレット・リヴェラのバイオリンとエミルー・ハリスのコーラスが全面的にフューチャーされているこのアルバムはディランの最高傑作だといっても過言ではない。
他の曲もいい曲ばかりそろっている。「コーヒーもう一杯」「モザンビーク」「サラ」と思いつくだけでもすぐに出てくる。
ジャッケットの横顔写真も素晴らしいし、あまりに完璧なアルバムで文句の付けようがないのである。
Black Sabbath『Black Sabbath Vol.4』
13日の金曜日にデビューしたブラック・サバスはヘヴィーメタルの元祖といわれている。その4枚目のアルバムである。
1曲目の「Wheels of Confusion/The Straigtener」のメドレーが最高である。トニー・アイオミの左利きのSGから放たれるリフが4枚目にしてみごとに完成形をもたらしている。ギターソロも多重録音によりあまりに美しい素晴らしさである。
ブラック・サバスこの一枚となると『パラノイド』か『マスター・オブ・リアリティ』になるのかもしれないが『4』の素晴らしさはわかる人にはわかってもらえると思う。アルバム・ジャケットのオジー・オズボーンもまだ若く美しい。
ブラック・サバス、それはすべてのハードロック/ヘヴィーメタルのファンにとっての永遠のバイブルなのである。
Van Halen『1984』
1984年に出たから「1984」それ以上でもそれ以下でもない。何も考えていない。ただギターを早く弾くだけ。それがヴァン・ヘイレンのいい所なのである。
エドワード・ヴァン・ヘイレンはジミヘン以降で最も革命的なギタリストである。そのライトハンド奏法は、右手で弦を押さえるというかタッピングするのである。
今ではハードロック/ヘヴィーメタル系のギタリストはみんなライトハンド奏法を使っているが、当時は衝撃的であった。また、弦をスパゲティのようにゆでてから張るという話もある。ヴァン・ヘイレンのあの独特の音を出すには様々な工夫がされているのである。
このアルバムは「ジャンプ」や「パナマ」のヒット曲の入ったベストセラー作品でありキーボードを多様しているのも特徴である。もちろん弾いているのはエドワード自身である。最高のアメリカン・ハードロックでなのである。
Jimi Hendrix『Experience Hendrix:The Best of Jimi Hendrix』
ジミ・ヘンドリックス『エクスペリエンス・ヘンドリックス~ベスト』
エレキギターの革命児ジミヘンのベスト・アルバム。よくできた選曲でジャケット写真もかっこよいのであえてベスト盤をご紹介します。
ジミヘンはアメリカ・シアトルで生まれイギリスに渡って成功を収めます。しかしドラッグのオーバードーズでわずか27歳の若さで亡くなってしまいます。
しかしその功績は大きく、ロックギターの可能性を大きく変えました。左利きのストラトキャスターで背中で弾いたり歯で弾いたり、ギターに火を着けて燃やしたりしたパフォーマンスは当時、衝撃でした。
ジミヘンはギターの神として今でも大人気ですね。
ジミ・ヘンドリックスTシャツ
ジミ・ヘンドリックスTシャツです。
カーキ色のTシャツは、ディスクユニオン立川店で買いました。
白のTシャツは中野ブロードウェイのオルタナティブ・クロージングで買いました。
ジミヘンはギターを弾けない自分にとっても神のような存在です。