David Bowie『Scary Monsters』
デヴィッド・ボウイ『スケアリー・モンスターズ』(1980)
キング・クリムゾンのロバート・フリップのギターが前面にフューチャーされた「イッツ・ノー・ゲーム(パート1)」では、日本人女性ミチ・ヒロタのボイスが強烈に耳に直接突き刺さる。それは警告に聞こえる。
1980年イギリス、時代はニューウェーヴである。ボウイはデュラン・デュランやジャパン、カルチャー・クラブ、スパンダー・バレエなど多くのバンドに影響を与えている。
このアルバムは全英1位を取り、前作の「ベルリン三部作」を上まわるセールスである。意外と過小評価されているアルバムだが素晴らしい内容だ。この後に大ヒットした「レッツ・ダンス」が来るのである。「アッシュ・トゥ・アッシュズ」「ファッション」など名曲も多い。
嵐の前の静寂を切り裂く怪物、それが「スケアリー・モンスターズ」でなのである。