プログレは死語なのか?ヴィンテージ・ロックとしてのプログレッシブ・ロック(1)
プログレって何ですか?
とよく聞かれます。
若い人にとっては、プログレッシブ・ロックでなく違う意味に捉えている方もいるようです。自動車の名前とか。
キング・クリムゾンのファーストアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)こそが、プログレッシブ・ロックのビッグバンだと思います。
クリムゾンの『宮殿』発売から50年、なんと半世紀ですよ。
しかし、全く古びてはいない作品です。
「21世紀のスキッゾイドマン(21世紀の精神異常者)」は、戦争の狂気をテーマにした、プログレッシブ・メタルナンバーですが、ジャズの要素を持った難曲です。
凄まじいパワーとテクニックが融合されています。
グレグ・レイクのボーカルはディレイが掛けられ、歌詞が聞き取り不能になっている点など後のデスメタルを感じさせる感じもあります。
「風にかたりて」は一転してフルートをフューチャーした爽やかなバラードに仕上がっています。
そして、ティンパニーのロールから「エピタフ(墓碑銘)」が始まります。
実はこれ、本物のティンパニーではなくメロトロンのティンパニーの音だそうです。
メロトロンとはあらかじめテープに録った音が続けて7秒だけ聴こえる鍵盤楽器です。
シンセサイザーの前のタイプの鍵盤楽器がメロトロンということになります。
つづく
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