amazarashi 『MESSAGE BOTTLE』
amazarashi 『MESSAGE BOTTLE』(2017)
素顔を表に出さない秋田ひろむを中心とする青森出身のロックユニット、amazarashi(アマザラシ)の初のベストアルバムである。
歌詞が凄い。まさに詩である。ポエトリーリーディングのような歌はヒップホップ以降の新しいロックである。
「光、再考」では「神様はとっくの昔に阿佐ヶ谷のボロアパートで首吊って」いて、
「つじつま合わせに生まれた僕等」では「頭を吹き飛ばされた少女が誰にも知られずに土に帰り」
「夏を待っていました」では身長が高くて喧嘩の強いタイヘイが「7年後にビルから飛び降り」
「無題」では木造アパートの1階の部屋の絵描きが真実の絵を描いて「変わっていくのはいつも風景」なのである。
あまりにも鋭い言葉がナイフのように胸に突き刺さる。
次はどんな「詩」を歌ってくれるのかがとても楽しみなアーチストである。
できればあまり売れすぎないようにと何故か思う。