まどなれいROCKの終り

絵描き「まどなれい」のロック音楽などの事をいろいろ描くブログ

Blankey Jet City 「冬のセーター」の衝撃

Blankey Jet City(ブランキー・ジェット・シティ)の「冬のセーター」を会社のカラオケ大会で歌ってドン引きされた事があります。

 

歌詞はこうです。

 

「冬のセーター」

 

モデルガンを握りしめて 

テレビに向かって引き金を引く 

それにも関わらずニュースキャスターは 

全国に向かって喋り続けた

核爆弾を搭載したB52爆撃機

北極の近くで行方不明になったって

モデルガンを握りしめ

僕は自分の頭を

撃ち抜こうと思って

引き金を引いたのさ

ノーノーノー

 

モデルガンを握りしめて

窓から外を見下ろせば

冬の香りが僕のほっぺたを

冷たく染めたよ 

オーオー

アーア

今年の冬はとても

寒くて長いから

おばあさんが編んでくれた

セーターを着なくっちゃ

今年の冬はとても

寒くて長いから

おばあさんが編んでくれた

セーターを着なくっちゃ

モデルガンを握りしめて

僕は自分の頭を撃った

そのままベッドに倒れこみ

死んだふりをして

遊んだ

アーアー

今年の冬はとても

寒くて長いから

おばあさんが編んでくれた

セーターを着なくっちゃ

今年の冬はとても

寒くて長いから

おばあさんが編んでくれた

セーターを着なくっちゃ

 

ラララ  ラーララ  ラーラ

ラララ  ラーララ  ラーラ

(作詞作曲・浅井健一)

 

どうでしょうか?ピストル自殺ゴッコの歌ですね。まぁ、あんまり、なごやかな場所にはふさわしくないのかもしれません。

 

この「冬のセーター」が収録されたブランキーのセカンドアルバム『Bang!』は彼らの最高傑作として誉れ高い評価を持つ作品です。

 

その他に「さっきまで白い服を着た天使が、クリームの夢を見た朝に一人最期を迎えるつもりさ」と歌う「Rain Dog」(負け犬の意味)

 

地下街の片隅にたむろしているローラーを掃いた新しいスタイルの不良グループが「絶望という名の地下鉄に、I Love You」と鼻歌混じりで歌う「絶望という名の地下鉄」

 

「だから殺してやるのさ美しく、冷たく光るナイフをくれてやるぜ、腐った奴を正しい奴が引き裂いてやるのはいい事なんだろう、神様だってそうするはずさ」と歌う「★★★★★★★」(殺してやるのさ)

あまりの過激さに伏せ字になってしまっている。この曲は正義のための殺人は正当性があると言っているようである。

 

「指でピストル、口で発射音、お前の頭、今吹き飛ばした」と悪ふざけする「Bang!」は

「だけど、俺のそばから離れないで」お前よと嘆願する。しかし最後は「What Your Name?」(お前の名前は何?)と聞いている。刹那的な名前も知らぬ相手へのラブソングと言えるかもしれない。

 

「ディズニーランドへ」はノイローゼになって気が狂ってしまった友人とは、楽しそうなディズニーランドへは行きたくないという曲。この歌詞もよくレコード会社の許可が下りたなと思います。素晴らしい。

友人とは一緒にいるのがつまらなく恥ずかしいから嫌だと歌う。でも僕は「もちろん行こうぜ、約束する」というのであるが「たぶん約束を破ることになる」と友人の彼は「とても悲しくて涙も流さないだろう」と歌い「そして僕は冷たい人間の仲間入り」をすると自分を嘆いている。

 

あまりにも深くてあまりにも素晴らしいベンジーこと浅井健一の世界ではないか。

 

現在の浅井健一は自主レーベル「セクシーストーン・レコード」から自由に作品を出し続けている。

SherbetsJUDEAJICOポンティアックス、浅井健一&インターチェンジ・キルズ、浅井健一ソロと本当に自由自在に活躍し、その作品群はあまりにも多作であまりにも素晴らしい。

 

 

 

 

BANG!

BANG!

 

 

 


Blankey Jet City 冬のセーター


BLANKEY JET CITY 「冬のセーター」93年 Live TOMATO


ブランキー・ジェットシティ3

 

 


Blankey Jet City RAIN DOG

 

 


BLANKEY JET CITY 絶望という名の地下鉄 BARRACUDA

 

 


★★★★★★★

 

 


BLANKEY JET CITY - BANG! (LIVE ver.)

 


Blankey Jet City ディズニーランドへ


ディズニーランド(1995 08 26 代々木公園 フリーライブ)