キング・クリムゾン「21世紀のスキッツォイド・マン」
キング・クリムゾンの現在の3人ドラム体制での再来日となる公演が始まっています。ロバート・フリップ以下メンバーは流動的なこのキング・クリムゾンであります。
「21世紀の精神異常者」の衝撃はあまりにも凄かったです。現在ではその言葉が差別的だとして「21世紀のスキッツォイド・マン」に曲名が変更されています。
キング・クリムゾンのデビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」はビートルズの「アビイ・ロード」を蹴落としてナンバーワンになったという伝説です。
実際には主なチャートでビートルズを抜いて1位という記録はなく、地方都市のチャートの話が尾びれをつけて伝説化したのではないか、という事ですね。
そのアルバムデザインがロック史上に残る傑作です。苦悩する大口を開けた赤い顔ですが、これがスキッツォイド・マンの顔なのでしょうか?
この「クリムゾン・キングの宮殿」の赤い顔を描いた、バリー・ゴッドバーは僅か25歳で亡くなっています。しかし、歴史にその作品を残したので正にアーチスト冥利に尽きるのかなと思います。
1969年に発表されたこのデビューアルバムですが、メンバーはギターのロバート・フリップ、ベース&ボーカルのグレッグ・レイク、サキソフォン&フルート&メロトロンのイアン・マクドナルド、ドラムのマイケル・ジャイルズ、作詞&照明のピート・シンフィールドとなっています。
作詞&照明のメンバーが正式なメンバーというのがクリムゾンの凄い所で「エピタフ」の「混乱こそ我が墓碑銘」(Confusion will be my epitaph)というフレーズはロック史上に残る名文句ですね。
プログレッシブ・ロックはこのアルバムから始まったと言っても過言ではないですね。さて「21世紀のスキッツォイド・マン」はへヴィーメタルとジャズが融合したかのような凄まじい曲です。
グレッグ・レイクの声にはエフェクターがかけられ不穏な雰囲気を醸し出しギター、ベース、ドラム、サキソフォンが複雑に絡み合った超絶技巧なテクニックを聴かせてくれます。あまりにも素晴らしい曲なので、オジー・オズボーンや聖飢魔IIや人間椅子などの沢山のアーチストがカバーしています。
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21st Century Schizoid Band- 21st Century Schizoid Man (King Crimson)