リンキン・パーク『メテオラ』ヒップホップとラウドロックの幸福な融合
リンキン・パークのセカンドアルバム『メテオラ』を改めて聴いてみる。
この頃が一番勢いがあって希望に満ちていたのではないか。2003年に発表されたアルバムである。セールスは今までに1000万枚を記録している。
チェスターを失った今、聴いてみるとやはり素晴らしい。
リンキン・パークは日系三世のマイク・シノダとタトゥーだらけのチェスター・ベニントンの二人の対照的なボーカルがいてこそのバンドであった。
ヒップホップのラップとスクラッチ・ノイズを導入したラウドであるがコマーシャルな作りが魅力的だった。
ヒップホップのスプレーでのグラフィック、いわゆる街の壁などへの落書きアートである、がジャケットデザインに描かれている。防塵マスクをしてスプレーしている人物の写真である。
ヒップホップは更にヒップホップ・ダンスも文化として無くてはならないものである。
低所得層の黒人の文化がヒップホップであるが、白人と日系三世、そしてコリア系のメンバーのいるリンキン・パークは、不思議なヒップホップとラウド・ロックの融合に成功していて、巨大なセールスを記録した。
まだ、CDが売れた時代の幸福なアーティストたちであった。もちろん、ライブも素晴らしいパフォーマンスで、特に今は亡きチェスターの激しいシャウトのボーカルが驚異的な肺活量で、コンサート会場の空気を響かせた。
素晴らしい時代の素晴らしいバンド、それがリンキン・パークのサウンドである。ああ、あの頃にはもう戻れない。
これから、リンキン・パークはどうするのか、リーダーのマイク・シノダの動向が気になる今日この頃である。
- アーティスト: リンキン・パーク
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2003/03/26
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (95件) を見る
Numb (Official Video) - Linkin Park
Linkin Park - Somewhere I Belong
Lying From You - Linkin Park (Meteora)