Prince & The Revolution『Purple Rain』
プリンス&ザ・レヴォリューション『パープル・レイン』(1984)
プリンス最大の大ヒットアルバムであり、最もロック色の強いアルバムである。映画『パープルレイン』サウンドトラック。
このアルバムにより、プリンスのシンボルカラーは紫になったが、前作『1999』のアルバムジャケットも紫を基調とした印象であり、もともとプリンスの好きな色であったことが伺える。
ギター、ベース、ドラム、キーボード、プログラミングの出来るマルチアーチストであるプリンスは、野生の叫びを上げて聴くものの聴覚神経を逆撫でする。それは苦痛というより快感である。
ザ・レヴォリューションのギタリストのウェンディとキーボーディストのリサ、そしてパーカッショニストのシーラ・Eはまさに美しく咲き乱れる花々のようであった。
プリンスという紫の毒花は57歳で散っていった。だがその芳香は永遠に聴覚神経を通し脳と身体を痺れさせ続けている。
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